社会福祉学・保育学研究者として、保育園の子どもと保育士の命を守るために、
「保育園でのコロナウイルス感染防止対策の充実」を求める要望書を作りました。
新型コロナウイルスが猛威をふるう中、保育園では子どもたち、保育士の密接（いわゆる３密）は避けられず、社会的距離を確保することは困難です。結果、すでに各地にて保育士や園児、また家族への感染が日々報告されています。
しかし、マスクや消毒液の不足など、保育園での感染防止の対策は十分ではありません。
保育士たちは、自身とその家族への感染リスク、子どもたちへ感染を広げてしまうのではないかという不安を感じながら働いています。
また、保育園の利用ができなくなった家庭について、海外ではDVの増加などの懸念も報告されています。保育園を利用ができなくなった子どもと保護者、家庭へのサポート、経済的支援についても早急な対応が求められます。
新型コロナウイルスの感染や、保育園が利用できなくなることによって、未来を担う子どもたちの心や身体の健康が損なわれることがあれば、コロナ終息後もこの国に未来はありません。
ですから、保育園において子どもたちと保育士を守る手立てを講じることが、最重要の国の危機管理であり、社会保障政策です。そのため、以下のことを請願いたします。
１．保育園の感染防止対策について
保育園で子どもと保育士の命と健康を守るために、感染防止のための備品（消毒液や石鹸、うがい薬、マスク等）の確保と、運営上の感染防止の指針の明示を、行政の責任において行って下さい。
２．保育園を利用自粛中の家庭支援について
保育園を利用自粛している家庭、特にひとり親家庭や障がいのある子どものいる家庭など、困難を抱える家庭に対して、保育園、行政、関連機関が連携して支援する体制をつくって下さい。
３．子育て世帯への経済的支援について
保育園での集団感染のリスクを減らすために、保護者が自主的に休業した場合も所得補償がされるよう、子育て世帯への給付金支給などの緊急の措置を取って下さい。
４．保育士の給与保障について
保護者の利用自粛により利用児が減少した場合、あるいは休園した場合なども、運営費や保育士の給与が保障されるようにして下さい。
下記リンクより確認できます。是非ご覧下さい。
（ご賛同いただける方はウェブ署名もお願いします。）
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